【リノベーション品#135】SANSUI SP-30格子函/DIATONE P-610DA 一発バスレフ◆概要　以前に同じような組み合わせで制作した記憶があります。出来は本作のほうが役者が一枚上です。 SANSUI伝統の格子函SP-30に6.5inchフルレンジの名機（DAITONE P-611DA)を入れました。 函付きのツイータは撤去し閉塞加工してあります。 ユニットの特性と見事にマッチしたバフレフとあいまって傑作が再びできたと思っています。 ◆リノベーションの内容1.本体外面：　傷や汚れのごく少ない綺麗な状態でしたが、僅かな欠けをボンドと石膏粘土で充填しました。 有機溶剤拭と中性洗剤拭き上げて整えたのち、 全体をやすり#400をかけいったんマホガニ色のWATOCOオイルで赤みを加えて一昼夜養生しました。 余分なオイルを拭き取りののち、クリアオイルでサンディング #400/#800#/1200を繰り返し研磨しました。さらに天板と側板は#1500/#2000を追加してあります。 手触りつるつるに仕上がっています。 2.本体内部：　いったんユニットと配線を外してバッフル背面をブラウンニスで保護塗装しました。 配線は函オリジナルを流用し、ユニット側は絶縁カバー付きのファストンメス（小）を取り付けました。 3.背面：　オリジナルの背面板を流用しました。タミナルは旧型のネジ式でした。台板が良いものなので ネジだけを撤去してバナナプラグ対応のポストに交換しました。 ラベル類をいったん外して板面をヤスリがけ＃240、ブラック塗装2回つやだし4回仕上げ、 タミナルとラベル類をつけ直しました。 背面板の取り付けネジは良いものだったのですべてオリジナルを流用しましたが、 ネジ頭の研磨だけしておきました。 4.バッフルおよびグリル：・バッフル　ツイータ孔はボルトを撤去しボンドと石膏粘土充填処理し、背面からMDF板で蓋をしました。 6.5inchユニット孔をやすり処理して前面はマホガニ色オイル塗り、拭き取りののちブラウン色3回塗りで整えてあります。・グリル　SANSUI伝統のケヤキ製木瓜組格子のグリルは清掃ののちブラウンつやだし1回とクリアつやだし2回で仕上げました。 取付ネジはオリジナル品の流用です。・バスレフ　函オリジナルのままです。φ3cm×L=1.5cmで、共振周波数Fd＝73.9Hzになります。 P-610ユニット側の特性値は70Hzとある（元函に記載されています）ので、みごとにマッチしています。 5.ユニット：・フルレンジユニット：コーン型　6.5inch（16cm）　16Ω7W（DIATONE製 P-610DA）　6.5inchフルレンジの名機として人口に膾炙したユニット、もはや説明は不要と思います。 なかでも16Ω版のA系列（P-610DAの最後のA)は、名機誕生時点のオリジナルスペックであります。 個人的な感想ですが全体に力強さがあって高域の伸びは8Ω版のB系列より一枚役者が上のように感じます。 今回は未使用保管品が手に入ったので、状態はほぼベストです。 6.サイズ：　W=27.0cm、H=42.5cmm、D=20.5cm　（背面突起を含む）◆音の傾向（個人主観）　ダイナミックレンジの広い爽快な音・低域　バフレフの効果だと思いますが、奥行きや立体感が増強されています。 低音の残響がわかります。 ・中高域　ここで特筆したいのはバランスのとれた中音と高音です。 　センター内蔵のチタン製振動板によって高域は出来の良いツィータに比肩する水準だと思います。/////////////////////////////////////////////////最後に：　 ユニットの元函、取説一部とオリジナルの取付ネジ＋ワッシャーのセットを同梱します。 無保証、ＮＣ＆ＮＲのルールでお願いします。 ※梱包サイズは幾分余裕を見込んでいます。実際のサイズが異なる場合もありますがご了承ください。※当方、時代遅れのため海外発送はご容赦願います。※他にも出品しています。よろしければそちらもご覧ください。