民芸復興『小鹿田焼飛び鉋壺(高さ25,5㎝)おんた焼』検:柳宗悦 バーナードリーチ 国の重要無形文化財

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民窯・民陶小鹿田焼きは、大分県の西部に位置する日田市皿山に戦国時代大陸より連れてこられた焼き物職人の集団が開いたといわれています。バーナードリーチ氏、柳宗悦、など民芸復興運動の中心となった人々が滞在して指導したといわれています。今でも、共同の登り窯で1週間以上かけて焼き上げる、しかも薪でじっくりと焼き上げる本物の焼き物です。 小鹿田の窯が一躍脚光を浴びるようになったのは、1931(昭和6)年のある出来事がきっかけでした。『どんな窯でも多少の醜いものが交じるが、この窯ばかりは濁ったものを見かけない』と驚いた宗悦は、後に「日田の皿山」という紀行文を発表し、賞賛したのです。以来、豊後の山奥で焼かれる無名のやきものは小鹿田焼と呼ばれるようになり、日本の代表的民陶として広く知られるようになりました。1954(昭和29)年には、かのバーナード・リーチが最初の訪問をし、3週間滞在しています。 その後小鹿田焼は、1957(昭和32)年に県の重要無形文化財となり、1970(昭和45)年には国の記録保存文化財、そして1995(平成7)年、国の重要無形文化財(総合指定)に指定されています。 開窯当時の純粋性を保つ小鹿田皿山。この異色の陶産地には、今日も唐臼が響き、家族総出のやきもの作りが、淡々と続いています。

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