ヨッフムの5種あるブルックナーの交響曲第5番のなかでも、1980年録音の旧EMIレーベルに収録したSKDとの名盤と並んで評価が非常に高い、南ドイツ(独バイエルン州)、オットーボイレンの聖ベネディクトゥス修道院で行われた1964年5月のライヴ・レコーディングを最新復刻。2004年に市販でSA-CDハイブリッド盤が発売されておりましたが(96kHz/24-bit Super Digital Transfer)、今回はあらたに本国のオリジナル・マスターテープからダイレクトにDSD化された音源を基に、最新でマスタリングを行いました。さらに、これまで未DISC化であった初期盤LPの余白に収録されていた、同じくオットーボイレンでのオルガン曲3曲を、SA-CD層のみ特別収録。初出時の形態としは、はじめての復刻を実現しました(尚、海外初出LPに収録されておりました、鐘の音と修道院長の説教は収録されておりません)。演奏はヨッフムが得意としている曲だけあって非常に充実した内容です。後の録音よりやや速めのテンポで進行し、教会という会場の音響特性でテンポが左右されるというよりむしろ、響きの融合性と楽曲自体の強固さを感じさせる効果を引き出していると言えます。豊かな残響と、男性的なまでに力強い演奏のバランスが素晴らしく、長年この曲の録音の最右翼として位置づけられてきたことがわかる名演です。録音は制約も多かったとは思いますが、今回のSA-CDでは特に、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の透明度の高い弦楽器や、魅力ある響きを有していた管楽器とのブレンドが見事に再現されています。また、特別収録の教会のオルガン演奏も、会場の特性を知る上では貴重な資料と言えるでしょう。当シリーズでは制作するにあたり、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープの物理的なメンテナンスと修復を行った上で高品位デジタル化(DSD)を行い、本国のレーベル専任エンジニアがこのシリーズ用に綿密な工程で時間をかけてマスタリング作業を行いました。SA-CD層では、高精細なマスターサウンドをお楽しみいただけます。CD層も2018年最新のデジタル化とマスタリングを施していますので、従来盤の音質とは一線を画しています。(タワーレコード)※限定盤。世界初SA-CD化(2-4)※SA-CDハイブリッド盤※2018年最新マスタリング音源使用(英Classic Soundにて、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープからダイレクトにDSD変換とマスタリングを行い、SA-CD層用のDSDマスターを制作。CD層用にはこのDSDマスターから44.1kHz/16bitにPCM変換を行いCDマスターを制作。アナログ・マスターテープはその経年劣化と保存状態に応じて、可能な範囲で入念な修復作業を行った後に変換作業を実施)※オリジナル・ジャケット・デザイン使用(ブックレットに他のジャケットも掲載)※通常ジュエルパッケージ仕様※盤印刷面:緑色仕様※解説:舩木篤也氏(新規序文解説)他SACDステレオ、CD層収録のハイブリッド盤検索ワード: フィリップス、オイゲンヨッフム、ブルックナー、バジリカのオルガン音楽、SACD、オーディオファイル