限定復刻『熊野宮信雅王御顕彰趣旨』 商品詳細 戦後の「熊澤天皇」関係の記事は多数出ていますが、戦前に刊行された「南朝末裔」としての熊澤家の動向を知るに貴重な資料である『熊野宮信雅王御顕彰趣旨』を、私が自費出版で限定復刻したものです。原本の出版は昭和１６年１２月８日、平成２８年復刻初版、１５２頁、カバー付（画像にはカバーが載っておりませんが、実際にお送りするものにはカバーが付いております）。本文は表題の同書を表紙から全頁を復刻したものですが、今回はそれに加えて熊澤家の御当主の大英断を以て伝承品（御宝剣、熊野宮信雅王が使用されたと伝えられる南天製の杖と、寛道氏が由来を書いた函書）の一部や、熊澤寛道に宛てた、富士宮下文献研究家・工学博士、神原信一郎や、皇祖皇太神宮天津教の竹内巨麿が裁判係争中に送った葉書の写真、また寛道の僧侶時代の写真や、最晩年に家族が撮影した未公開写真を収録したカラー口絵１４頁、また寛道氏が竹内文献の写本を書写していた事を証する写真、また戦後沈黙を守っていた熊澤家の現継承者による回顧録、そして、蛇足ではありますが、当方が解題を書いた内容となっております。出来るだけ原装復刻をしたいという当方の希望から、表紙活字はオリジナルをそのまま使用、八幡書店のご協力を頂いて鮮明な復刻となりました（オンデマンドではなくオフセット印刷です）。本復刻の原本の刊行は昭和１６年１２月８日、ちょうど真珠湾攻撃で大東亜戦争が始まった日に刊行されたものです。表題には本来「（写本）」とあり、当局に提出されたであろう顕彰趣旨書と添付書類の写しを纏めた内容となっております。趣旨の本文の大半は吉田長蔵によって執筆されているので、実質吉田の著書と言っても差し支えないでしょう。冒頭には賛同者芳名録があり、どの様なエスタブリッシュメント層が熊澤家にシンパシーを寄せていたかが分かります。当時の陸軍大将有馬良橘（竹内文献「不開の瓶」開封に立ち会った人物）、元総理大臣で陸軍大将・林銑十郎（中里義美の「神日本社」や、川合清丸の大道社にも関係）、当時一流のジャーナリストとされた徳富蘇峰、「国体明徴」運動の先駆となった陸軍中将・菊池武夫、「冨士宮下文献」の研究者である工学博士・神原信一郎、「皇道派」で当時の霊学・神代史文献研究にも深く関わった海軍大将・山本英輔、「皇道派」で竹内文献や出口王仁三郎の「大本教」シンパ・陸軍中将・秦真次、二・二六事件の黒幕とされた陸軍大将・真崎甚三郎、頭山満、笹川臨風、陸軍中将・和田亀治、神道家・今泉定介、政治家「東方会」総裁・中野正剛、橋本欣五郎などの軍人関係や華族、政治家、財界人など、キラ星の如き人物達が名を連ねており、その様な意味からも、昭和の裏面史を知るに貴重な資料と言えます。本文でも、特に福島県双葉郡浪江町の当時の「信雅王」伝承や、各種文献資料における同王に比定される記述、また双葉郡にある「観福寺」にあったとされる南朝縁の寺宝盗難事件と「皇祖皇太神宮」天津教の竹内巨麿との関係、また昭和１０年前後の福島県調査などの記録など、貴重な内容が多数含まれております。前述の通り、カラー口絵には、多数の未公開写真を収録致しましたが、他にも熊澤家に残された大然による系図や、同家が祖と仰ぐ「熊野宮信雅王」より伝来したとされる「御神杖」の昭和１０年頃の写真と現状写真、更には既に述べた様に、驚く事に、今回資料整理の過程で見付かった、寛道氏が竹内文献の写本（小島光枝が裁判弁護用に出版し、すぐに発禁になったもの）を筆写した資料、また「冨士宮下文献」の宮下一族である宮下半蔵から同文献の内容を寛道氏に宛てて送った「冨士秘密日記」の写本書簡、工学博士・神原信一郎や「皇祖皇太神宮・天津教」の竹内巨麿から寛道氏に宛てた葉書も見付かり、そうした貴重資料もカラーで収録しております。ですので、竹内文献や冨士宮下文献、また当時「南朝」信仰に惹かれていた陸軍大将、海軍大将や、政財界の大物達の広範囲な人脈など、現代史の闇の歴史に関心ある方にはぜひ読んで頂きたいと思っております。（当方の執筆した「蛇足」解題では、それらの口絵解説も一応しております。また、現時点で残存している熊澤家宛の書簡リストも収録ー陸軍大将・南次郎、荒木貞夫、真崎甚三郎、有馬良橘、陸軍中将・秦真次、財界では結城豊太郎、池田斉彬他）。同時に、戦後不当な評価をされ、ゴシップネタの様に扱われて来た熊澤家の再評価、多角的な視点からの再検証がなされん事を念願して復刻した次第です。紙質や研究用に持ち運びに便利な様に、厚さなども１ｃｍほどになる様紙質を厳選した積もりです。ぜひ、持ち歩き用、保存用と、２冊はお持ち頂きたい資料です。新品です。 ↑↑↑　この表はオークション プレート メーカーで作成しました 　↑↑↑No.018.002